【2026年最新】知らなかったでは済まない「ステマ規制」。制作現場で今、一番気をつけるべきこと
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こんにちは。代表の坂田です。
今日は、広告やWebの現場で「地味に、でも後から致命的なダメージになりかねない」お話をします。
それが ステマ規制(ステルスマーケティング規制) です。(ステマ規制とは?)
2023年に法律(景品表示法)が変わってからしばらく経ちますが、
実は2026年1月、クチコミマーケティング協会(WOMJ)のガイドラインが改訂されました。(WOMJガイドライン)
「結局、何に気をつければいいの?」 「PR表記ってどこまで細かく書くべき?」
こうした疑問を、制作会社としての目線で、できるだけ噛み砕いて整理してみたいと思います。
そもそも、なぜ「ステマ」がいけないのか?
ざっくり言うと、「企業の広告なのに、そうと分からない形で出すこと」がNGです。
消費者庁の考え方はとてもシンプルです。
「広告だと分からないと、消費者は『これは第三者の純粋な感想だ』と信じてしまい、
正しい選択ができなくなるから」というものです。
つまり、ステマ規制は「選ぶ人を迷わせないためのルール」なんですね。
2026年1月の改訂で、特に注意したい「落とし穴」
今回のWOMJガイドライン改訂で、私たちが実務上「ここは危ないな」と感じているポイントが2つあります。
1. 「お客様の声」や「SNSの二次利用」が一番の危険ゾーン
意外とやってしまいがちなのが、これです。
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SNSで見つけた良いクチコミを、自社サイトに「お客様の声」として転載する
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インフルエンサーの投稿を、企業アカウントで紹介する
こうした「二次利用」は、やり方を間違えると法律上の「事業者の表示(広告)」とみなされる可能性が高いです。
特に「良いところだけを切り取る」ような見せ方は、より慎重な判断が求められるようになりました。
2. 「誰の広告か」までハッキリさせる
これまでは「広告だと分かればOK」という空気もありましたが、
最新の考え方では「誰がこの情報を出しているのか(主体の明示)」まで透明性を出すことが重視されています。
迷ったときの「投稿前チェックリスト」
現場で迷ったら、まずはこの5つの確認をおすすめします。
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① 「お返し」が発生する関係ですか? 商品提供、謝礼、交通費の支給、あるいは取引先としての依頼など。何らかの利益供与があるなら、基本は「広告・PR」扱いです。
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② 「ひと目で」広告だと分かりますか? 隅っこに小さく書いたり、背景に混ぜたりしていませんか?「見落とされない場所」が鉄則です。
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③ 誰が見ても分かる言葉を使っていますか? 「PR」「広告」「プロモーション」。迷ったら、誰にでも伝わる強い言葉を使いましょう。
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④ 引用・転載するときに「関係性」を書いていますか? 自社サイトへの転載時こそ、「これはお客様の投稿を許可を得て掲載しています」といった丁寧な説明が必要です。
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⑤ 良いものだけを“つまみ食い”していませんか? 都合の良い部分だけを抜粋して見せることは、誤認を招くリスクがあります。
制作会社として、これだけは伝えたいこと
ステマ規制は、単なる「表記のテクニック」の話ではありません。
私は、これは「企業の姿勢」そのものだと思っています。
「バズればいい」「売れればいい」ではなく、
「手にとってくれる人が、正しい情報をもとに判断できる状態を作る」こと。
これは、私が以前ブログに書いた「嘘のない、真っ直ぐな仕事」という考え方にも直結します。
表記を隠して得た数字に、本当の信頼は宿りません。
最後に
今回のガイドライン改訂を受けて感じたのは、「ルールが厳しくなった」というよりも
「誠実さの基準がより具体的になった」ということです。
迷ったときの結論は、いつも同じです。
「広告なら、広告と分かるように。関係があるなら、それが分かるように。」
これに尽きると思います。今回の記事が皆様の参考になれば幸いです。