「いい製品」というだけでは、もう届かない。「特徴」を「コンセプト」へ変換する技術とは?

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「いい製品」というだけでは、もう届かない。「特徴」を「コンセプト」へ変換する技術とは?

こんにちは。代表の坂田です。

日々の活動で、素晴らしい製品やサービスを持つクライアント様からご相談をいただきます。

その際、私がもっとも大切にしていることがあります。

それは、「製品の特徴を、そのまま伝えない」ということです。

「うちの製品は、ここが他社と違う」「こんなに高性能だ」

作り手として、その熱い想いをストレートに伝えたくなるのは当然です。

しかし、情報過多の現代、スペック(特徴)の羅列だけでは、

お客様の心に「自分に関係があることだ」と届けることは非常に難しくなっています。

今日は、私がいつも制作の根底に置いている「コンセプト設計」の考え方についてお話しします。

1.「スペック」を「ちょっと幸せな未来」へ翻訳する

私がクライアント様と議論する際、よく例えに出すお話があります。

例えば、「驚くほど静かに動く、最新の掃除機」があったとします。

  • 「特徴」を語るなら: 「最新の静音モーターを搭載し、騒音を〇〇デシベルまでカット。夜間でも隣近所を気にせず使用可能です」

これは正しい説明ですが、スペックの提示に留まっています。

一方、私ならここから「お客様の生活の課題」を探し、次のようなコンセプトを導き出します。

  • 「コンセプト」を語るなら: 「子どもが寝ている間だけが、自分に戻れる時間。音のない休息と、きれいな部屋を同時に手に入れる。」

いかがでしょうか。 お客様が本当に欲しいのは「静かなモーター」そのものではなく、

「育児中の数少ない一人時間を邪魔されず、かつ家事の罪悪感から解放されること」ではないか、

と仮説を立てるのです。

2.「スペックの裏側」にあるストーリーを見つける

もう一つ、私が大切にしている視点があります。

例えば、高性能な断熱材を使った「暖かい家」を売りにしている工務店様があったとします。

「断熱性能を示すUA値が〇〇」という数字はプロには重要ですが、

これから家を建てようとする方にその数字はなかなか響きません。

そこで、私はその性能がもたらす「具体的なシーン」を想像します。

「冬の朝、一番に起きてキッチンに向かうお母さんの足元が、冷たくないこと」

このように、「高気密・高断熱」というスペックを「冬の朝の憂鬱を消し去る」という課題解決に置き換える。

これこそが、広告制作における「コンセプトの力」です。

性能はあくまで「手段」に過ぎません。その手段を使って、お客様の人生をどう彩るのか。

この「翻訳作業」こそが、私たちの存在意義だと考えています。

3.「なぜ?」を繰り返すことが、制作の第一歩

私たちが制作の現場で、しつこいほどヒアリングを重ねるのは、この「翻訳のヒント」を探すためです。

  • その製品が生まれた背景には、どんな想いがあったのか?
  • その製品を使わないことで、お客様はどんな損(不都合)をしているのか?

一見、デザインとは関係ないような対話の中に、お客様に届く「本当の答え」が隠されています。

テンプレートに当てはめて綺麗な広告を作るのは簡単です。

しかし、私たちは「なぜその言葉なのか」「なぜその見せ方なのか」という根拠(コンセプト)を、

クライアント様と一緒に突き詰めていきたい。

「便利そう」のその先にある、お客様の「助かった!」「欲しかった!」という感情を動かすために、

私たちは思考を止めないようにしています。

最後に

商品やサービスの素晴らしさを、どう表現すればいいか迷っている。

そんな時は、一度その「特徴」を横に置いて、

「誰の、どんな悩みを消し去りたいのか」を一緒に考えてみませんか。

「伝えたいこと」を「伝わるカタチ」へ。

私たちは、あなたのビジネスの伴走者として、その想いの「先」にある価値を言語化し、

デザインに落とし込んでいきます。

コンセプトのご相談から、具体的な制作まで。どうぞお気軽にお声がけください。

広告制作に関するお問い合わせは以下からどうぞ

株式会社アトマ

TEL. 0568-29-6392

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