AIに要約される時代に企業ブログが持つ本当の価値とは
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こんにちは。代表の坂田です。
Googleなど検索の使い方が、静かに変わってきています。
少し前までは、検索結果に並んだページをひとつずつ開きながら、
自分で情報を拾い集めるのが当たり前でした。
でも今は、AIが先に要点をまとめてくれる場面がどんどん増えています。
調べる側にとっては便利になった。それは間違いありません。
ただ発信する側から見ると、少し違う感覚があります。
「せっかく書いた記事が、読まれる前に要約されて終わるのでは」という不安です。
今週、英国でGoogleの検索に対する新たな規制要件が発表されたニュースも、
まさにその問題意識の延長にある話でした。
AIが要約できないものが残っていく
では、こういう時代に企業ブログは意味がなくなるのか。 私はむしろ逆だと思っています。
AIが要約できるのは、基本的に「情報そのもの」です。 一般論、表面的な説明、
どこかで見たようなまとめ。そういった内容は、今後ますますAIに吸収されやすくなります。
反対に、AIが短くまとめることができないのは、「その会社にしか書けない視点や経験」です。
現場で実際に起きたこと、お客様と向き合う中で生まれた判断、
うまくいったこととそうでなかったこと。
そういう話は、情報ではなく経験であり、考え方です。
AI要約が広がるほど、そういう一次的な発信の価値は相対的に高まると考えています。
「情報を伝える」から「考え方を伝える」へ
たとえば、「Instagram広告は有効です」というだけの記事は、今後かなり弱くなるでしょう。
でも、「□□系大学のオープンキャンパス集客でInstagram広告を運用してみて感じたこと」
「高校生だけでなく親世代も見ている前提で動画を設計する必要がある、と気づいたこと」
このような記事は、単なる情報ではありません。経験を通じた考え方が入っています。
AIがその記事を要約したとしても、「この会社に相談したい」という気持ちまでは代替できません。
企業ブログの役割は、情報提供から考え方を伝えることに移っていく。そんな感覚があります。
企業ブログが持つ、三つの価値
これからの企業ブログには、大きく三つの価値があると思っています。
一つ目は、実務のリアルが伝わること。 教科書的な説明ではなく、
実際の現場で何が起きているかを書けるのは、そこで仕事をしている人間だけです。
二つ目は、その会社の判断基準が見えること。
何を大切にして、何を選ばないか。
そういう姿勢は、案件の事例やちょっとした気づきの積み重ねから自然と伝わります。
最後の三つ目めは、相談する前に人柄が分かること。
広告や制作の仕事は、価格や機能だけで選ばれるわけではありません。
「この会社とは話が合いそう」「一緒に進めやすそう」という感覚が、
問い合わせのきっかけになることは少なくありません。
そしてその感覚は、記事を読む中でじわじわと作られていくものです。
AIがいくら賢くなっても、「この会社はどんなふうに考えて仕事をしているのか」は、
元の発信を読まないと分かりません。
「この会社だから書けること」が入っているか
これからの企業ブログは、SEOキーワードを並べるだけでは足りないと思います。
検索を意識することは必要です。
ただそれ以上に大切なのは、その記事に「この会社でなければ書けない何か」が
入っているかどうかです。
現場で見たこと。 お客様と話して感じたこと。 うまくいったことだけでなく、難しかったこと。
そこから次にどう活かしたか。
そういう話が入ると、記事はただの説明文ではなくなります。
AIに要約されたとしても、元の記事を読んだ人にしか伝わらない温度が残ります。
まとめ
今週の英国の動きが示していたのは、AI検索が便利になる一方で、
元の発信者の価値をどう守るかがすでに大きな問題になっているということでした。
GoogleにAI結果でのリンク表示や選択肢の整備が求められているのは、
裏を返せば、元のコンテンツがなければAI要約も成り立たないからです。
企業ブログの価値がなくなるのではなく、価値の中身が変わっていく。
AIに要約される時代だからこそ、「その会社ならではの視点を残すこと」が
ブログの本質になっていくのだと思います。
読まれる記事から、選ばれる記事へ。
そういう意識で書いていくことが、これからはより大切になっていくのではないでしょうか。