日本の広告費、ついにデジタルが5割を超えた。中小企業の発信、このままでいいですか?
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こんにちは。代表の坂田です。
少し前に、気になるデータが発表されました。
電通の「2025年 日本の広告費」によると、日本の総広告費は8兆623億円で4年連続の過去最高更新。
そのうちインターネット広告費が初めて4兆円を突破して、
全体に占める割合がついに50%を超えたとのことです。
デジタルが、広告費の半分を超えた。
数字で見ると「ああそうか」で終わりそうなんですが、これって中小企業の発信を考えるうえで、
かなり大事な話だと思っています。
「デジタルが主役になった」ということの意味
これまでの感覚って、「チラシや新聞・テレビが中心にあって、そこにWebを足していく」と
いう感じだったと思うんですよね。
でも今は、その順番が逆になってきた。まずデジタルが前提にあって、
その上で他の媒体をどう活かすかを考える時代になってきた、ということだと思います。
ただ、ここで一つ注意したいのが「じゃあ全部デジタルにすればいい」という話ではないことです。
同じ調査で、マスコミ四媒体は2兆2,980億円、プロモーションメディア(チラシや屋外広告など)は
1兆7,184億円と、3年連続のプラス成長です。
デジタルが伸びているからといって、他の媒体が無価値になったわけじゃないという点です。
伸びているのは「Web広告全般」ではなく、動画とSNS
もう一つ面白いのが、何が伸びているかという話です。
電通のデータでは、インターネット広告費を引っ張っているのが、
SNSの縦型動画広告やコネクテッドTVなど、動画系の広告需要だとされています。
「動画は大企業とか若者向けのもの」というイメージ、まだ持っている方もいるかもしれません。
でも実際には、業種に関係なく、短時間で雰囲気や価値を伝える手段として
動画がどんどん使われるようになっています。
採用、会社紹介、商品案内、サービス説明など、中小企業でも動画の出番は確実に増えています。
これはデータが示していることですし、実務でも肌感としてすごく感じています。
「紙かWeb か」という二択は、もう古い
中小企業の方と話していると、
「チラシかホームページか、どっちに力を入れればいいですか?」という質問をよくいただきます。
でも正直、この問いの立て方自体が、少し古くなってきているかもしれません。
今のユーザーの行動って、一つの媒体で完結していないんですよね。
SNSで見かけて、気になってホームページを調べて、問い合わせる。
チラシを受け取って、QRコードからWebを見て、動画で雰囲気を確認する。
こういう複数接点の流れが当たり前になっています。
ということで、今の中小企業に必要なのは、媒体の置き換えじゃなくて、
媒体の役割分担だと思っています。
- チラシには、手元に届く強さがある
- Webには、信頼を積み上げる力がある
- 動画には、空気感や温度を伝える力がある
- SNSや広告には、その入口を広げる力がある
それぞれが得意なことをやって、うまくつながっているかどうか。
ここが今、一番問われているところだと感じています。
「作る」より「つなげる」が、これからの発信
中小企業の広報あるあるって、
「とりあえずホームページを直す」「チラシを作る」「動画を作ってみる」と、
媒体ごとに単発で動いてしまうことだと思います。
でも、それぞれがバラバラだと、せっかくの発信がつながらない。
チラシを見た人がWebに来ない。動画を作ったけど誰にも届かない。
ホームページを直したけど問い合わせが増えない。こういうことが起きるのは、
媒体ごとの役割と流れを設計していないからだったりします。
同じ予算を使うなら、一つひとつをつなげる方がずっと効率がいい。
大企業みたいに大量の広告費を投下できない中小企業こそ、ここを丁寧にやる意味があると思っています。
まとめ
今回の広告費データが示しているのは、「全部デジタルにしろ」ということではなく、
ユーザーの行動に合わせて、発信全体を組み直す時期が来たということだと思っています。
自社に届けたい相手はどこにいるか。
どの媒体で知ってもらって、どこで信頼を積んで、どこで背中を押すか。
その流れを設計できているかどうかが、これからの発信の差になっていきます。