オープンキャンパスの現場で確信した、パンフレットや募集要項の正体
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こんにちは。代表の坂田です。
前回の記事でも紹介しましたが新年度がスタートし、
連日、次年度に向けた大学案内や募集要項の納品・打ち合わせで各校を飛び回っています。
昨今、文部科学省が進めるデジタル化の流れもあり、
学生募集要項などをWebへ完全移行する動きが加速しています。
確かに効率やコストを考えれば、デジタルは正解かもしれません。
しかし、納品現場で広報担当者様と深くお話ししていると、ある切実な悩みに突き当たります。
「デジタルだけでは、学校の『空気感』や『手触り感』が、受験生の心に届かないのではないか?」
この問いに対する答えを、私はオープンキャンパスの「現場」で確信しました。
小さな画面に閉じ込められる、大切な進路
私はイベントの撮影者として、オープンキャンパスで高校生や保護者の方々の動向を
間近で見てきました。そこで気づいたのは、デジタルデバイスがもたらす「情報の断絶」です。
デジタルで情報を見る時、その基本は「スマートフォン」になります。
しかし、あの小さな画面では、複雑な入試制度の比較や、
大切な情報の全体像を把握するのは至難の業です。
何より、スマホを覗き込む作業は、どうしても「個人の世界」に閉じこもってしまいます。
「紙」は、対話を生むためのプラットフォーム
一方で、紙のパンフレットや募集要項はどうでしょうか。
机の上に大きく広げれば、高校生と保護者が同じ情報を同時に、等身大で見ることができます。
「この入試方式なら、あなたの強みが活かせるね」
「こっちの学科の雰囲気、あなたに合ってるんじゃない?」
ペンで丸をつけたり、ページをめくったりしながら交わされる会話。
この「同じ紙を囲んで話す」というプロセスこそが、親子のコミュニケーションを深め、
納得感のある進路選択へと導くのです。
デジタルでは関係が希薄になりがちな入試相談も、紙が介在することで、
お互いの理解と「合意」が生まれる。人生を左右する選択において、
この「温度感」は何物にも代えがたいものです。
スペックではなく、受験生の心に「温度」を
アトマが作るパンフレットが、あえて「紙」である意味。
それは単にスペックや情報を伝えるためではありません。
受験生と保護者の間に、温かな対話と、学校への確かな憧れを届けるためです。
どれだけテクノロジーが進化しても、人の心を動かし、家族を繋ぐのは、
やはり人の体温が宿ったクリエイティブだと信じています。
「デジタルが当たり前」の時代だからこそ、手元に残る一冊の価値はさらに高まっていく。
佳境を迎えているプロジェクトの完遂に向けて、そして4月からの新しい提案に向けて。
私たちはこれからも、受験生の人生に寄り添う「体温のある紙」を追求し続けます。