人を動かすのは理屈だけではない。広告における”五感”の大切さ
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こんにちは。代表の坂田です。
最近、人の行動心理について書かれた本を読みました。
内容はいろいろあったのですが、読みながら一番「そうだよな」と思ったのが、
五感への訴求の大切さという話でした。
仕事柄、見せ方や印象づくりはずっと意識してきたつもりです。
でも改めて文章で整理されたものを読むと、
「分かっていたつもりで、実はちゃんと考えていなかったな」と気づかされることがあるものです。
匂いに負けた話
弊社の近くに、串屋さんがあります。
駐車場までの道の途中にあって、毎日のように前を通るのですが、これが本当にいい匂いがするんです。
炭火なのか、焼けたタレなのか、とにかく食欲を直撃してくる匂いで。
「今日はそんなにお腹空いていないな」と思っていても、その前を通った瞬間に気持ちが変わる(笑)。
今この記事を書いていても、思い出してお腹が空いてきました(笑)。
ふらっとうなぎ屋の前を通って、香ばしい匂いがしてきた瞬間に「食べたいな」と思う。
あれも同じです。
頭の中で「今日うなぎを食べよう」と決めていたわけではなく、身体が先に反応している。
人を動かしているのは、理屈よりも感覚なんだということを、あの匂いはいつも教えてくれます。
「気になる」は、感覚から先に来る
人は、頭で理解して動くこともあります。
でも実際には、その前に「なんとなく気になる」「つい足を止める」という感覚が先に来ることの方が
多いのではないでしょうか。
そしてその感覚をつくっているのが、五感です。
これは広告や広報の世界でも同じだと思っています。
どれだけ内容がしっかりしていても、感覚に届かなければ人はなかなか動きません。
情報がきちんと伝わることと、人が「気になる」「行ってみたい」と感じることは、実は少し別の話です。
紙の制作物なら、写真の空気感、色合い、余白、紙の質感まで含めて印象が決まります。
Webなら、見やすさだけでなく、全体のトーンや言葉のやわらかさが、見る人の気持ちを左右します。
店舗や空間なら、匂い、音、明るさ、温度感まで含めてその場の印象ができあがります。
人を動かすには「情報」だけでなく、「印象」をどうつくるかが重要です。
そしてその印象をつくる土台にあるのが、五感への訴求なのだと思います。
動画の仕事で、一番悩むのは音楽かもしれない
私が仕事の中で五感の力を一番実感するのは、動画における音楽です。
映像そのものはもちろん大切ですが、音楽の選び方ひとつで、受ける印象は驚くほど変わります。
同じ映像でも、明るくテンポのいい曲を乗せるか、やさしくゆったりした曲を乗せるかで、
見終わったあとの気持ちがまったく別物になる。
大事なのは「映像に合っているか」だけではないと思っています。
それ以上に、「見た人にどんな気持ちになってほしいか」を軸に考えること。
なんとなく今っぽいからこの曲、テンポが合うからこの曲、という選び方ではなく、
見た人の感情をどこへ連れて行きたいかを考える。そこが、動画の伝わり方を大きく左右します。
音は目に見えませんが、人の感情に直接届く力があります。
場合によっては、音楽ひとつで広告の成否が変わることすらあります。
地味に見えて、実はとても大きな要素です。
弊社のスタッフはどのような音楽を使用するかで毎回半日以上悩んでいます。
だからこそ手前味噌かもしれませんが、完成した動画は相手に届く印象を考えて作られていることを
実感しています。きちんと資料請求や申し込みで結果が出ているのもその証です。
「これは良い商品です」だけでは、人は動かない
結局のところ、人を行動に動かすには、理屈だけでは足りません。
「これは良い商品です」「この学校にはこんな魅力があります」「この会社は信頼できます」
そう説明するだけでは、なかなか人の気持ちは動きません。
そこに加えて、見た時にどう感じるか、聞いた時にどんな印象を持つか、空気感としてどう伝わるか。
そういうものが重なってはじめて、人の気持ちは動き出します。
匂いでお腹が空く。音楽で気持ちが変わる。写真や色合いで「なんとなく好きだな」と感じる。
こんなことは、日常の中ではごく当たり前に起きています。
だからこそ、広告や制作の仕事でも、その力をもっと大切にしたいと思います。
本を読みながら、そして串屋さんの前を通るたびに(笑)、あらためてそう感じています。